2025年 明けましておめでとうございます
皆様明けましておめでとうございます。昨年はこれまであまり目立たなかった感染症の流行が相次いだように感じました。一昨年の溶連菌感染症の流行から劇症型溶連菌感染症のこれまでにない報告数、通常は夏季のみに流行する手足口病の2峰性の流行、秋から冬にかけてマイコプラズマや伝染性紅斑の流行など、COVID前でもそれなりに発生はみられていたものの、数年間の感染対策強化によると推測される罹患率の低下からか拡がり方も目立ったような印象です。一方COVIDに関しては2022年以降はフルモデルチェンジのようなウイルス変異は起こっておらず、何度も罹患するような方がほとんどみられないことからも大きな流行の波を見る可能性は低いのではないかと考えています。言うなれば「過剰な対応・過剰な反応」をすることがその後のリバウンドにつながる可能性もある訳で、過剰な情報に惑わされることなく新たな年を過ごしたいものです。
当院は12月28日より1月4日まで休診とさせていただきましたが、私は9連休を謳歌している訳ではなく、12月28日はさいたま市、29日は仙台市、30日は柏市の他施設の小児科外来をパートで行っておりました。1月4日もさいたま市での外来を行う予定です。年末年始のみで小児約400人、当院1か月の全受診者よりも多く小児に限ればほぼ10倍です。時期、広告宣伝、立地、スタッフ等の問題もあるとは承知の上でここまで地域差、格差がみられるのは小児科専門医としては残念なところでもありますが、地域の小児医療にさらに貢献できれば幸いと思っております。