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脂肪性肝疾患(SLD)について

[2025.02.14]

脂肪性肝疾患の名称変更に伴いウェブサイト上の疾患項目を脂肪肝から脂肪性肝疾患(SLD)と変更し内容を更新しました。

新たな概念であるSLD

SLD(Steatotic liver disease)はさまざまな病因による脂肪性肝疾患を包含する疾患概念として新たに提唱され5つのカテゴリーに分類しています。

(1)代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(Metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease; MASLD)

5つの心代謝系危険因子(①BMIまたは腹囲 ②血糖またはHbA1c ③血圧 ④中性脂肪 ⑤HDLコレステロール)のうち少なくとも1つの因子の異常を満たす脂肪肝で、従来の除外診断によらない代謝性因子との関連明確にしています。飲酒量についてはNAFLDと同量(エタノール換算で女性140g/週未満・男性210g/週未満)としています。

(2)代謝機能障害アルコール関連肝疾患(MASLD and increased alcohol intake; MetALD)

中間飲酒者(エタノール換算で女性140~350g/週・男性210~420g/週)の脂肪肝

(3)アルコール関連肝疾患(Alcohol-associated liver disease; ALD)

MetALD以上の飲酒量による脂肪肝

(4)特定成因脂肪性肝疾患(Specific aetiology SLD)

①薬剤誘発性 ②Monogenic disease(ウィルソン病など)③Miscellaneous(低栄養、HCV感染など)

(5)成因不明脂肪性肝疾患(Cryptogenic SLD)

 

NAFLD, NASHの病名変更について(日本肝臓学会 2023.9.29)

脂肪性肝疾患の日本語病名に関して(日本消化器病学会 2024.8.22)

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