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高山病 Altitude sickness

  高山病とは、高地において酸素が欠乏することによって引き起こされる健康被害のことで高度障害(Altitude sickness)とも言われます。航空機などで低地から高地に短時間で移動するような場合には発症しやすくなります。一般的な症状には、頭痛、嘔気、疲労感などがあり、重症になると息切れ、錯乱、昏睡などが起こります。高山病には3つの病態があります。

  • 急性高山病(Acute mountain sickness; AMS)

     軽症型の高山病で、二日酔いの症状に類似することから「山酔い」などとも呼ばれ、標高2000メートル程度から発症することがあります。高度を上げてから6~10時間以内に症状が現れ、頭痛消化器症状(食欲不振・嘔気・嘔吐)、倦怠感・脱力感、めまい・もうろう感、睡眠障害のうち少なくとも1つ以上ある場合を言います。通常は24-48時間程度で改善しますが、時に重症なタイプの高山病に進行することがあるので注意が必要です

  • 高地肺水腫(High-Altitude Cerebral Edema; HACE)  

     標高2500メートル以上の高さまで急に登った場合、その24~96時間後に発症します。安静時呼吸困難、咳、虚脱感・運動能力低下、胸部圧迫感・充満感のうち少なくとも2つ以上の症状がある場合肺野でのラ音・笛声音、中心性チアノーゼ、頻呼吸、頻脈のうち少なくとも2つ以上の徴候がある場合を言います。

  • —高地脳浮腫(High-Altitude Cerebral Edema; HACE)

     急性高山病に精神状態の変化か運動失調を認める場合を言います。軽い症状から生命を脅かす状態まで数時間以内に急速に進行します。高地脳浮腫はまれですが、死に至る可能性のある病態です。

高山病にならないために

 高山病にならないために最も重要なことは、ゆっくりと高度を上げることです。登山グループの場合は最も遅いメンバーのペースに合わせるようにします。高山病の症状を自覚した場合には、症状が消失するまではそれ以上登らないことが原則です。高山病のリスクを減らすためにアセタゾラミド(ダイアモックス)が有効で、発症後でも症状の軽減に効果が期待できます。低酸素状態のため、一般的には到着後1~2日間は激しい運動を避けるようにします。消化機能が低下するため、炭水化物を多めに摂り、脂肪分は控えめにし、脱水にならないように水分を多く摂取するようにします。アルコールや睡眠薬は高山病を発症するリスクが増加するので避けるべきです。

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